一瞬にして滅んだ 崩壊した国家、街
2017/08/14
2017年 8月12日 私は 53歳の誕生日を迎えた。
あっという間に 半世紀以上、生きてきたことになる。
そして、うつろいや 諸行無常を感じながら、ふと
「 一瞬にして 歴史から消えた街、史実」というものが、
いくつもあることに気づいた。
地球の歴史から見れば、人類の誕生自体も、「ほんの一瞬」の長さしか、ないそうだ。
さらに われわれが 歴史として 残してきた 膨大な時間と事実と記録は、その中の一部であり、数十年以内のこと、われわれの人生そのものも、地球どころか、人類史から見れば、「ほんの一瞬」といえるだろう。
となれば、田中靖和という人間の一生も、歴史からみれば
「忘れられる一瞬」なのかもしれない。
だからこそ、なのかもしれない。
50代になって、自分の記録、写真など、しっかり残せるもの、後世に伝えるべきこと、残したいこと、というものが、沸き起こるようになった。
やはり、自分の生きた意味、役割というものを 自覚してきたのかもしれない。
半世紀の人生を振り返れば、自分が現地入りして 見聞きした中でも、人生だけでなく、街自体、その時代自体が、忘れられてしまった、記録もわずかだ・・・
という事実が、いくつかあった。
私の知った、現地に足を運んだ中でも、下記のような事実があった。
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① North Kohala Big Island
20世紀初頭 戦前の日本が ハワイに作った 大規模プランテーション さとうきび農場
太平洋戦争で 記録が消滅
当時、働いていた人々の記録すら、見つからず
ハワイで 忘れられた存在になってしまっている
残っている灌漑用水から 手がかりを得るため 細々と カヤックツアーを実施しながら、
当時のヒントを得る努力をしている人々がいる。
(2004年 現地訪問、カヤックツアー参加)
② ベスビオ山
♪ フニクリ・フニクラ ♪ の 登山列車の曲の原点
ベスビオ山の噴火で 一瞬にして 登山列車のみならず、廃墟に
1944/3/22 これが一番最近の噴火だそうだ
1944年、時は 昭和19年、日独伊3国同盟を組んでの 第二次世界大戦中
その後、敗戦側の3国になってしまったのだから、観光どころではなかったと思われる
日本も、戦後の食糧難、ハイパーインフレ、預金封鎖と、存亡の危機にあった
古代ローマ帝国時代にも 噴火により、ポンペイが遺跡に
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AA
https://matome.naver.jp/odai/2140944540982792001
(1988年 ヨーロッパ旅行で ポンペイ遺跡を見学)
③ 霧積温泉
軽井沢が 避暑地になる前に、碓氷峠越えの東側、群馬県の山奥の温泉
最盛期には、41軒のホテルがあったが、1910年(明治43年)
台風による山津波で 一夜にして40軒が流され、温泉街壊滅
現存する 金湯館が、このときに 唯一、生き残った旅館
「霧積温泉 山津波」
検索 1位 金湯館ホームページ
2位 Wikpedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E7%A9%8D%E6%B8%A9%E6%B3%89
3位 服部隆幸 旅の寄り道
http://brea.weblogs.jp/hattori/2012/08/%E9%9C%A7%E7%A9%8D%E6%B8%A9%E6%B3%89.html
4位 http://yume-no-nakade.blogspot.jp/2009/09/blog-post_17.html
(2017年 群馬県在住の 常見さんから、県内にある秘境の温泉の話を聞き、実際に訪問。
金湯館に宿泊しなかったので、約 1km の山道を往復した。)
◎ ポルトガル
リスボン大地震により、首都壊滅
1755年 11月1日
スペイン、ポルトガルは、大航海時代、アジア、アフリカに たくさんの植民地を持つほど 栄えた国だったが、この被害を機に 植民地拡大ができなくなり、
現在に至る という
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87_(1755%E5%B9%B4)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87
しかし、いつの時代も リーダーとなる人がいて、再建に動いたからこそ、
現存している、というわけです。
https://tvmatome.net/archives/1393
地震の 科学的研究のきっかけになった出来事
(ポルトガルは、まだ現地に行ったことがないが、隣のスペインとも、世界史の中では
「大航海時代」として、華々しく登場する国。その国が いまや EU経済圏からも、NATOからも あまり注目されない国になっていることが不思議で、調べました)